第6話放送されましたね
同じくして四万十市の方では12月1日に「君に会いたいフェス」が開催されました。
イベント自体に参加することはありませんでしたが、イベントが終わってからうちに来られていたお客様に「イベントどうでしたか?」と問いかけるとどなたも「すごくよかったです!」とにこやかに語ってくれました。他にも、さよりの旦那(久志)役の矢柴俊博さんがお店の方来てくださいました。
お食事に来られていたのにお客様やスタッフの色々な要望に快くお応え頂きほんとうにありがとうございました。
さてさて、ストーリーが進むにつれて人間模様にスポットが当たるようになりましたね。
なのでドラマにそってご紹介できるものも少なくなってきたところ・・・
という訳で今回はドラマ中に使われている幡多弁にスポットを当ててご紹介してみたいと思います。
さて、幡多弁について少し文面で詳細を述べれば、幡多弁は土佐弁、愛媛弁、関西方面方言と色々な要素が混じって変化し高知の中でも独特の方言になっております。特徴としては方言的には土佐弁の流れを多様に含んでおりますがアクセント的には愛媛の東京式アクセントの流れを汲んでおり、同じ高知の人(高知は京阪式)でも幡多弁は違和感を大きく感じるでしょう。
関西方面の特徴と同じく幡多弁にはガ行等の鼻濁音【ng】の区別がまったくありません。
なので、アクセントは東京式といえど幡多の人が標準語を話しても生粋の標準語を聞きなれている人にはなまりが感じられるでしょう。
逆に生粋の標準語を話す人が幡多弁を話しても地元の人は同じく違和感を感じると思います。
今回は6話のストーリーに沿って幡多弁の言葉の変化を説明したいと思います。
~ 幡多弁 言葉の変化 ~
「が」の使い方について
まずは土佐弁と共通の「~なが?」、「~ながよ」
これは標準語でいう「~なの」「~なんだ」「~だ」という語尾に接続される言葉の「の」、または「ん」、断定を意味する「だ」が高知では「が」に変化します。
順一「どうしたがぞ? なんか変やぞお前ぇ」
丈太郎「なんかさぁ・・・出てきたんだよね・・・4番ピッチャー松本弘樹が・・・」
順一「出てきたって?」
丈太郎「彩花さんの・・・部屋から・・・」
順一「ええ!?」
順一「どういうことなが!?」
丈太郎「どういうことながぁ~?」
「ぜ」と「ぞ」の使いたについて
続いて主に「が」に付属し共に変化する「~ながぜ」、「~ながぞ」
これは二つとも標準語でいう「~だよ」にあたる言葉ですが幡多弁では「ぜ」や「ぞ」に変化します。強弱があり状況によって使い分けられます。
「ぜ」が使われる場合、主に優しい言い回しの時や、他者と話す時の気遣いが含まれた言い回しがこれに当たります。
丈太郎「欣治さん、ちょっと今日は・・・」
欣治「何故ぜ?」
「ぞ」が使われる場合、主に近しい友達や家族等、気遣いの必要のない人に対しての言い回しがこれに当たります。感情的になっている時等の強調口調にも「ぞ」が使われます。
久志「遅いよ!・・・何、しよったがぞ!」
さより「ごめん・・・携帯気づかなくて・・・」
「けん」、「やけん」の使い方
標準語の「~から」「~だから」「けど」「だけど」の「から」、「け」の部分が幡多弁では「けん」に変化します。
「~だから」「~だったから」「だけど」の場合は頭の「だ」も一緒に変化し「や」に変わります。
「~やけん」「~やったけん」「やけんど」
春奈「そういう風に感じたけん・・・」
彩花「やましいと思ってるからじゃないの~?」
「ちや」と「っちゃ」の使い方
実際の方言とドラマの方言とが大きく異なる点がこの「ちや」と「っちゃ」の違いです。
標準語では肯定文や否定文の後に付く「~って」「~だって」が幡多弁では「ちや」「っちゃ」に変化します。
ドラマでは「ちや」が使われておりますが、こちらも強弱があり、場面によって使い分けられます。
「っちゃ」は主に通常の会話等で使われる優しい言い回しです。
順一「なぁ、二階堂」
さより「ん?」
順一「無理しよらんか?」
さより「え?」
順一「家の事もあるやろうし、無理すんなよ」
さより「全然無理なんてしてないちや」 ←こういった通常会話では「っちゃ」が適応されます。
ちなみに「~だって」を言う場合、某アニメのヒロインのように「~だっちゃ」・・・等とは言いませんよ。
「~だって」を言う場合上に記述した「が」と合せて「~がっちゃ」と言います。
・・・がっちゃ・・・・・・ええ、そうです・・・・・・
地元から県外に出て暮らす際、「~だって」を言う場面でついこの「~がっちゃ」を使ってしまうと・・・
「がっちゃって何だよw よ~し、今日からお前はガッチャ○ンだw」
・・・と、何が良しなのかわかりませんが高確率で変なあだ名がつきますので気をつけましょう。
「ちや」は強調口調の際や繰り返し何度も言っている内容に向けて使われます。
順一「なんながぞ急に・・・」
順一の父「この店を継いでくれよう想いは・・・ほんと嬉しいちや」←繰り返し内容
順一「やめろょ・・・」
順一の父「けんど・・・赤字は膨らむばかりやけん・・・・・・それが現実よ」
順一「それ以上言うなちや・・・」←繰り返し内容
順一の父「・・・この店は・・・俺の代で閉める」
順一「言うなちや!!」←強調口調
順一の父「・・・ッ・・・俺の代で閉めるッ!」
「~よう」「~ちょう」の使い方
標準語の「~してる」「~している」「(丁度今・今まで)~していた」という現在形・現在進行形・現在完了形の言葉が幡多弁では
「~よる」「~よう」「~よった」に変化します。ちなみに土佐弁は「~ゆう」「~ゆう」「~よった」
標準語の「~した」「(過去完了)+している」「~していた」という過去形・過去完了+進行形・過去完了形の言葉が幡多弁では
「~ちょう」「~ちょった」に変化します。ちなみに土佐弁は「~ちゅう」「~ちょった」
<欣治さんがリハビリで半歩歩いた場面>
丈太郎「欣治さんッ 大丈夫ですか!?」
欣治「大丈夫に決まっちょうろうが」←過去完了+進行形
欣治「見たかえ?」
弘樹「え?」
欣治「歩けたぞ、半歩。一歩の半分歩けたやろうが?」
弘樹「!・・・はいッ」
欣治「く~、先は、長いな・・・最後までちゃんと見ちょけよ 意地でも歩いちゃるけん」
↑「よう」「ちょう」の命令形です現在形は「よれ」、完了形は「ちょれ」
奉仕を表す「~してあげる」は「ちゃる」に変化します。
主な変化はこんなところでしょうか
ちなみにドラマであまり使われませんが、標準語で「~な」「~だなぁ」「~だな」という言葉、主に幡多の男性が使うことが多いですが幡多弁では「にゃ」「にゃー」「やにゃ」に変化します。
県外の友人が訪ねて来た際、「こっちの男の人“にゃー、にゃー”言っててかわいいねw」
と言われた地元の方もいるそうです(笑)
今回ブログ書いてて実感しましたが・・・方言って奥が深いですね。
身近すぎて説明するのがとても難しいですw
幡多弁マスターしようと思っている方はご参考にどうぞ
・・・え!? いませんか? (笑)
下記のような地元以外理解不能なちゃんとした方言もたくさんありますがドラマで使うと・・・・解らないでしょうねw
・へんしも ・きわ ・えっころえい
・づつない ・髪つんだ ・よいよお前がいなにゃ
・のうが悪い ・ざま ・わや
・いっとき ・ワイパーがえがむ ・やで太い
・A氏「これだけ言うても解らんつがw 」
B氏「解らんつがつがw」
A氏「つがつがつがw(爆)」
・・・わかりますか?(笑)
↓答えはこちら↓
・へんしも―すぐに、急いで
・きわ-端っこ
・えっころえい―相当、いい具合に
・づつない―とても悲しい、とても憂鬱
・髪つんだ―切った
・よいよお前ってがいなにゃ―本当にお前って乱暴だな
・のうが悪い―調子が悪い
・ざま―すごい、すごく
・わや―ぐだぐだ、はちゃめちゃ、ずぼら
・いっとき―少しの間
・ワイパーがえがむ-曲がる
・やで太い-腕
・A氏「これだけ言うても解らんって、お前w 」
B氏「解らんつがって、お前w」
A氏「つがつがって、お前w(爆)」